パン作りに様々な可能性が隠れています。
このコンテンツは時間を要する研究、
普段、現場ではできない実験、考察など
常日頃の疑問を紐解いていくコンテンツです。
今回はアルザス地方の発酵菓子「ベラベッカ」を紹介します。
ベラベッカは、アルザス地方で古くから作られていた伝統的なパンです。
アルザス語でbera は洋ナシ、wecka は小さなパンを意味します。
ノエルのミサの前に、パン・デピス、ヴァン・ショー(ホットワイン)と共に食べられています。
ナッツフルーツが全部で約1400gに対して小麦粉が100g。贅沢な構造のパンです。シュトレンほど手間がないため、パン屋さんでも作っていくべきパンなのかもしれません。小麦粉、イースト、塩、水とリーンな生地です。吸水が120%なので非常に柔らかい生地にフルーツを絡ませていきます。やはり洋梨を使うことが特長といえるでしょう。
生地は先ほども述べたようにリーンな配合なのでフランスパンを仕込み、水を足して生地を作り、用意しておいたフルーツを混ぜればシュトレンに継ぐクリスマスアイテムを販売できるのではないでしょうか。
とても嗜好性の高く、大人が食べるパンかもしれません。
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