こちらの記事は無料記事の続きとなります。
パン作りに様々な可能性が隠れています。
このコンテンツは時間を要する研究、
普段、現場ではできない実験、考察など
常日頃の疑問を紐解いていくコンテンツです。
今回はアルザス地方の発酵菓子「ベラベッカ」を紹介します。
ベラベッカは、アルザス地方で古くから作られていた伝統的なパンです。
アルザス語でbera は洋ナシ、wecka は小さなパンを意味します。
ノエルのミサの前に、パン・デピス、ヴァン・ショー(ホットワイン)と共に食べられています。
洋ナシをパンに使うという特長的なパンです。
シュトレンが定着しつつある昨今ですので「ベラベッカ」もその可能性があると思います。
リッチな配合ですが、作り方が複雑というわけではないので貴店にも並べてみてください。
配合) g
洋梨 250
イチジク 250
ドライプルーン 250
杏 250
オレンジの皮のコンフィ 100
〜A
ドレンチェリー 50
サルタナレーズン 250
スターアニス 10
シナモン 10
クローブ 3
黒コショウ 2
グラニュー糖 100
キルシュ 100
強力粉 100
イースト 2、6
ぬるま湯 120
塩 1
くるみ 100
アーモンド(皮なし) 100
〜B
工程)
A全てを原材料を1㎝幅の棒状にカット
Bを1に加え混ぜ、約12時間漬け込む
強力粉、イースト、塩、ぬるま湯で混ぜて120分発酵させる
くるみ、アーモンドを加えて、250gに分割
なまこ形に成形し、常温で120分発酵
ドレスチェリー、アーモンドを一列にのせる
170℃で40分焼成
熱いうちに50℃に保温したアラビアゴムを塗る