今月のクローズアップ
「EURO PAIN 2020」 レポート
今月のクローズアップは、現地時間 1月11日〜14日までフランス パリ ポルト・ド・ベルサイユ見本市会場にておこなわれた「EURO PAIN 2020」をレポートします。
期間中開催された「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・ブーラージュリー 2020」を中心に日本チームの様子と大会の作品、展示会の模様と合わせ紹介していきます。
パリは昨年から一部交通機関のストが続いていて大変なコトになっている!と言う情報があったので不安な気持ちを抱えての渡仏でした。
羽田空港から12時間強のフライトでシャルルドゴール空港に到着、ホテルまでは、タクシーに乗り、高速道路は思ったほどの混雑はありませんでしたが、市内に入ると渋滞に巻き込まれ車中からパリの町を眺めていました。
55€を払い、やっと今夜の宿に到着。ホテルの横はパン屋さんでした。部屋に荷物をおろし、雨の中近所を散策し、メトロ近くのパン屋さんで夕食を購入しホテルの部屋で食べました。
翌日11日、ホテルから会場まで徒歩で40分、トラムもありましたが、せっかくフランスまで来たのだから町を散策しながら会場に向かいました。
途中、ブロックごとにパン屋さんがあり、やっぱりパリはちがうな〜とパン屋さんをジロジロ眺めながら歩きで会場へ。
会場に着くと事前に受付を済ませていたはずだったのですが、不備があったようで、スマホを操作しながらチェックイン作業。やっと終了すると「ふぅ〜」と付き合ってくれた受付のおにいさんと苦笑い。
「ボンジュール」と言う掛け声とともにやっと会場の中に入ることができました。
国内で展示会は色々な所に足を運んでいるので、第一印象は「思ったほど広くないな」。
日本でも馴染みのあるメーカー、初めて見るメーカーが並んでいました。主にオーブン、ミキサーなどを取り扱っている機械メーカーが多かったです。日本からもレオン自動機さんほかが出展していました。
ユニフォーム 白衣メーカーを扱うメーカーもブースを出しており、カラフルな白衣はフランスぽいな〜と感心しきりでした。
他に布を販売しているブースがあり、バヌトン、パンを並べる際に引く時に使うと思われる布がロール状で販売もされていたようです。
バゲットなどパンを並べる籠や入れ物を販売するブースがありましたが、日本とは違って色々な形、大きさ、素材のモノが並んでいて、さすがフランス!。
機械メーカーではパンの試食が存分に出来るので会場を回っているとお腹いっぱいになってしまいました笑。
さてクープですが、初日の実技はアメリカ フランス 台湾 コートジボワールが競技を行っていました。
さすが地元フランスの応援団は多かったですね。アメリカ応援団はビール片手に盛り上がってました、皆さんカラダが大きいのでほとんど競技が見えず笑。台湾はアジア予選の時とは違うモデルの飾りパンを披露し、この大会にかける意気込みを感じました。
フランスチームは競技が終了すると、作ったパンを来場者に配る!お国柄なのでしょうか?おかげでフランスチームの展示品は少なくなっていました。
日本チームは、ブースとレギュラー種目以外の規程品の抽選と前日準備のため、この日競技した各国のプレゼン中に抽選が行われていました。日本代表は緊張の面持ちで抽選に臨んでいたように見えました。
この日の競技、プレゼンが終わるとMCの合図とともに前日準備が始まりました。
選手、監督、関係者がテキパキとブース内で自分の仕事をこなしているように見えました。今回日本チームの通訳は、成澤芽衣さんが務めており、フランスのバゲットコンクールで優勝経験のある成澤さんは通訳のみではなく原材料、機器にも精通されているので、大きな力となったようです。
ブースは狙っていたふたつの中のひとつだったようで運も向いてきました。準備は一旦中断し、審査員によるブース内チェックが入り、終わると本格的な前日準備がスタートします。
生地仕込み、ほか明日に備えた準備が行われ緊張度合いもピークに達し、終了したのが18時を回っていました。通常展示会は17時終了が身に付いているので、こんなに時間まで会場に居ても問題ないのに驚いていると、出展者もほとんど帰っておらず、ビックリしながら会場を後にしました。あの人たちはいつ帰るんだろう‥‥