たとえばこんな食の話
動物性?植物性?
フランスのオイルの使っている地方ごとの色分けした地図で、黄色がバター、緑色がオリーブオイルです。
フランス料理と言えばバターを多く使うイメージもありますが、地域で穫れる物で調理をするのは、どこの国も同じなのですね。
以前紹介したように、ヴィーガン、ベジタリアンなどの食生活をする方も増え、古来からの動物性の物を摂ることを避け環境にも優しい食生活が一部見直されてきています。
国内では、まだまだ「マーガリンは身体に悪い」と言うイメージがあるようです。
先日も取材先でそんな話をパン屋さんと話しました。その時も、マーガリンではなくオリーブから作られる油脂なら使いたいと言う話で落ちつきましたが、植物性油脂のどこが悪いのかの根本的な理由は分かりませんでした。
これは情報発信や受け手の一方通行が招いている為だと思われます。そもそもは、トランス脂肪酸の問題から始まっていますが、国内の油脂メーカーの努力でほとんどのマーガリンはトランス脂肪酸の制御に成功した製品が各社販売され、機能性にも富んだ製品はパン屋さんにとっては強い味方になるでしょう。
バターはバターの美味しさがありますが、近年また高騰しているようで、消費者を翻弄する優しくない食材と言う一面もあります。しかしバターの地位は不動のようです。
マーガリンへの誤解、バターの人気ともにパン屋さんにも関係する問題ですが、こういった課題は年号も変わり、令和になったので解決されると良いなと感じています。
バター、マーガリン、ショートニング、ラード、オリーブオイル みな、それぞれ美味しさがあるので適材適所で使っていきましょう。