サンドイッチ日和 5
ルーベンサンドイッチ
ナガタユイ
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ニューヨークで有名なパストラミサンドイッチの人気店
私がニューヨークで食べた本場のサンドイッチをご紹介しましょう。 このボリューム感!すごいですね。
1888年創業の老舗ユダヤ系のデリ「カッツ・デリカテッセン」で食べたもの です。 私が訪れたのはもう日付けが変わる頃。深夜だというのにすごい人!列に並 んでオーダーする間も、サンドイッチが量産されていく様に魅了されました。 余談ですが、メグ・ライアン主演の映画「恋人たちの予感」でも、ここのサ ンドイッチを食べる名(?)シーンがあり、これは是非見ていただきたいで す!!
ほとんどの方がシンプルなパストラミサンドイッチを注文している中、 私はもちろんルーベンサンドイッチを注文しました。
パストラミサンドイッチは、パストラミだけがはさまれていて、 ルーベンの方は、そこにチーズなどの食材がプラスされます。(ここでは、 コーンドビーフまたはパストラミか選べます!)
これでもかという程、たっぷりお肉をはさむので、冷たい食材をはさんだも のを焼き上げても、中まで温まらないし、チーズも溶けません! なので、パストラミ自体も、温かいものをその場でカットして、溶かしたチ ーズをはさんで仕上げています。
このボリュームなので、お値段もなかなかです。 日本円で2500円超える位です。でも、このボリュームなので、食べると納得 です。
ここでナガタさんに質問してみました。
ライ麦パン、ザワークラウトも酸味がありますが、酸味×酸味だと味のバラ ンスが難しいような気がしますが?
ナガタ
ザワークラウトと聞くと、すごく酸っぱいんじゃないかと思われる方も多い かも知れません。好みが分かれる食材かもしれませんね。 ただ、これはメインの食材ではありません。本場のルーベンサンドイッチは、 とにかくお肉がたっぷり!!がっつり肉食系のサンドイッチです。さらにチ ーズもたっぷり。ですので、ザワークラウトの酸味がアクセントにあること で、重すぎず、バランス良くいただけるんです。
ライ麦パン、というのも、酸っぱい印象がありますが、それは日本ではドイ ツ系のライ麦パンのほうが一般的なだからかもしれません。 ルーベンサンドのライ麦パンは、アメリカのライ麦パンなので、ライ麦比率 が低めの軽いタイプのものです。ドイツパンと比べると酸味は穏やかです。
酸味があるパンに、酸味のある食材を合わせると、酸味が強調されすぎるよ うに感じるかもしれませんが、両方が強すぎなければ大丈夫です。 ザワークラウトは酸味が強いけど、ほのかな酸味のパンとなら、バランスよ くまとまります。
これは食べ比べてみるとわかるのですが…… 例えば、酸味のない、リッチで甘めな食パンにザワークラウトを合わせるの を想像してみてください。 味の方向性が違いすぎて、ちぐはぐになってしまうのが、イメージできるで しょうか。 でも、リーンなライ麦パンであれば、ほのかな酸味があることで、ザワーク ラウトの酸味を違和感なく受け止めてくれます。
ザワークラウトは、キャベツの酢漬けではなく、乳酸発酵によるものです。 自分で作ることもできますが(私もたまに作りますが、おいしいです!)、 高温多湿の日本の気候では安定して作るのは難しいかもしれません。 たいていの方は、缶詰めや瓶詰めの輸入品を使われることでしょう。 すっぱ過ぎると感じる場合は、無塩バターと白ワイン少々を加えて鍋で軽く 炒め煮にして(好みで塩、白こしょうで味をととのえて)使ってみてくださ い。このひと手間で穏やかな味わいになります。
ルーベンサンドイッチ
■レシピ
<材料> 1組分
ライ麦パン(12mmスライス)……2枚
無塩バター……6g
パストラミビーフ……90g
ザワークラウト……25g
ロシアンドレッシング……20g ※
チーズ……40g
※ロシアンドレッシング
ケチャップ50g、
水切りヨーグルト30g、
マヨネー ズ20g、
ディジョンマスタード5g
上記原材料を混ぜ合わせる
チーズは、この写真ではラクレット(スライス)を使用しました。エメ ンタールチーズを使うと本格的ですし、なければ、シュレッドチーズなつ
<作り方>
1. ライ麦パンはトーストし、片面に無塩バターを塗る。
2.パストラミビーフ、ザワークラウト、ロシアンドレッシングを順にの せる。
3.フライパンで溶かしたチーズをにのせてはさむ。