パン屋さん注目ワード
マリトッツォ(maritozzo)!
今、世間に響いている「生食パン」。業界外からもアツイ視線が注がれいます。
しかし、そろそろと言う感も拭えませんが、、、。
ネクストブレイクとして、グンと注目が集まっているのが、真っ白な生クリームが印象的なマリトッツォ(maritozzo)。
イタリア、ローマ発祥と言われ、朝のバールではこのマリトッツォを頬張りながらカッフェで朝食というのもよく見る光景らしいです。
情報を手繰り寄せていくと古代ローマ時代に遡ると有り、「ほんまかいな!」と思ったので調べてみるとヨーロッパでは、18世紀には泡立てた生クリームが利用されていたようです。マリトッツォのルーツ、古代ローマ時代でも食べられていたと言う説も時間軸からすると合致していました。当時、似たようなものが食べられていて、現在に至ると言うのが本当のところでしょう。
現地では「マリトッツォ・コン・ラ・パンナ」(生クリーム入りのマリトッツォ)と呼ばれ、由来は“夫” という意味のマリート (marito) からと言われています。
イタリアではジェラートをブリオッシュのようなパンに挟んで食べていますから、その類いのデザート感覚でも食べられているところでしょう。
SNSの登場で情報の伝達がダイレクトになった現代で、パン業界もインスタグラムのようなSNSの活用はマストと言っても良いかと思います。お店に行かなくても、パン屋さんに並んでいるパンが把握でき、足を運ぶ一旦になっています。
現在パン屋さんの〃インスタ映え〃は、ケーキのようなフルーツサンドではないでしょうか。茶色が主なパン棚にキラびやかなフルーツをあしらった製品は手が伸び易いパンと言えるでしょう。
そんな中で今、類似アイテムとしてマトリッツォが注目されています。ブリオッシュのようなパンに生クリームを絞り?塗り?手が伸びる製品へと早変わりします。
生クリームは軽めに泡立て、しつこくしないのもブレイクの決めてとなったことでしょう。パン自体もパサパサに焼き上げないでしっとりとさせ、トータルで食べ易く仕上げるのがポイントだと思われます。単純にブリオッシュ+生クリームでは2度は買ってもらえないと考えられます。
フィリングを包み込みがちな日本的な発想ではない彩り豊かなパンはウケること間違い無しなのではないでしょうか。