製パン基本のき 3
こちらの記事は無料記事の続きとなります。
ベッカライ ブロートハイム
明石克彦
「エコバック」
今回はエコバックに関してお聞きしたいのですが、ブロートハイムでは早くから導入されていますが、そのあたりの話を教えてください
明石
まずエコバックの導入によって包材類を減らすことができました。始めた頃は苦労もありましたけど、多い時だと8割くらいのお客さんがエコバックをもってパンを買いに来てくれます。
8割というのは多いですね、そもそもエコバック導入どのような経緯だったのですか
明石
元々、プラスチック製の包材自体使いたくなかったのですよ。こういう言い方はどうかと思いますが、最終的にゴミ袋になったり、捨てたりするものですから、そこに経費を掛けるのはどうなのかと長い間、感じていました。
そう言われると確かにそうですね
明石
今でこそ、スーパーのレジ袋が有料になり認識が変わって来ましたけど、始めた当時はまだまだそんな時代ではありませんでしたから。ヨーロッパでは有料は当たり前ですから習ってではありませんが、うちも20周年の時にエコバックを作って配り始めました。
かなり前から取り組まれているのですね
明石
有料化したのは良いですが散々でした。
レジ袋は無料だという認識を持っている人は多いですからね
明石
有料化にしたら、あまりにもクレームが多かったのでやめようかと考えた時期もありました。そんな中でも「良い試みですね」と言って頂けるお客さんもたくさん居てくれましたので続けることが出来ました。
やっと時代が追いついて来た感じですかね。ちなみにエコバックは作るとロットもですが、費用もそれなりですよね?
明石
1000枚単位で作っているので経費もそれなり掛かります。年始と創業祭の時に配っています。その時に一言「使ってくださいね」と言葉を添えると持ってきてくれる人が増えます。
ギフト的ではなく、常日頃から使ってくださいという気持ちを込めてということですね
明石
金券とか配る店もありますけど、エコバックのような取り組みが店のイメージを変えてくれます。経費はそういうところに掛けるべきなんじゃないですかね。うちは持ってきてくれるなら、どんなバックでも良いとお客さんには伝えているのですが、わざわざうちのエコバックを持ってきてくれる律儀な方がいらっしゃいます。