先日オープニング間もないパン屋さんから、こんな話を聞きました。
そこはご夫婦で切り盛りしている家族経営のお店です。
オープン初日から夕方には完売し、地元の皆さんに愛される店として幸先いいスタートが切れて店主、ご家族皆さんで喜んでいたようです。
非通知の電話
事が起きたのはオープン2日目の午後3時頃、仕事がひと段落ついたころです。
1本の非通知電話から女性の声で「お宅のあんぱんの中に異物が入っていて子どもの歯が欠けてしまった」
そして治療費を最寄り駅まで持ってこいという内容だったそうです。
大変な事になってしまったと思い、店主は慌てて待ち合わせ場所に向かう用意をしました。
そんな店主の様子を見て、居合わせた取引先の業者さんが事の成り行きを聞き、
「それ、パン屋さんのオープンを狙ったサギかもしれませんよ」。
無理もありませんオープン2日目のイッパイイッパイの時期に初めてのクレームで疑うことなく待ち合わせ場所に向かうところだったようです。
業者さんからの言葉で我に返った店主はすぐに警察に連絡を入れ、事情を説明すると警察も今回のような詐欺を把握しており非通知の電話などおかしいと思ったら警察に届けるようにと言われたようです。
落ち着いて振り返ると非通知であったり、名前を名乗らないなど不自然なことが思い起されました。
本当に事故だったら、お店にあんぱんを持って怒鳴り込んでくるのではないでしょうか。
自店オープンで気持ちに余裕のないオーナーさんを捕まえてこういった愚かなことをする輩の仕業だったようです。
今回はオープニングというところを狙った犯罪でしたが、通常営業されているパン屋さんにも降りかかる案件かと思って記事にさせてもらいました。
パン屋さんに限らず飲食業でも起こり得る事例かと思いますし、年配の方以外にもこういった詐欺が横行する時代のようです。
パン屋さんの皆さん、クレーム対応はどうなっているでしょうか。こんな事例もあるので今回記事にすることで皆さんからも知恵をお借りし、悪質な行為に対して対応出来る体制作りの提案も今後進めていこうと思います。