昨年11月フランスリヨンで開催された第7回モンディアル・デュ・パンにて日本人として初めて優勝を遂げた大澤秀一さん。パンの世界大会で最も厳しいことで知られるモンディアル・デュ・パンを制した大澤さんにお話を伺いました。
遅らせながら優勝おめでとうございます。優勝!と聞いた時の率直な気持ちはどうでした
大澤
正直言いますとプレッシャーが大きかったのでホッとしたというのが本音です。本選の時にピエスを作り終えた時の方が、達成感がこみ上げて涙が溢れてきました。
大澤さんらしいですね
大澤
表彰式の際にフランスが3位とアナウンスされて台湾か自分が優勝かなと思っていましたから、台湾が先に呼ばれたので時には優勝できると思いました。優勝は使命だと言い聞かせていましたから、2、3位は負け、優勝出来て安心したと言ったところもあります。
話を少し戻しますが、日本代表に選ばれた後、ご苦労も多かったと思いますがきつかったのはいつ頃でした?(氏が代表になったのは2018年10月)
大澤
代表になってから本選まで1年時間がありましたけど、最初の半年はレギュレーションも決まっていなかったので自分の店に集中していました。6月あたりからレギュレーションも決まってその後は大会に集中していたので色々と大変でした。
大会に備える時間が短いですね
大澤
6月以降はお店も本選を見据えたトレーニングで作ったパンを販売する形で営業させてもらいました。
今回はコミ(助手)の久保田遥さんが同じ店ということも大きかったと思いますけど
大澤
そうですね、辞められては困るみたいな感覚では彼女も成長しませんから今日辞めても仕方ないと思えるくらいの気持ちで接していました。
コミは別のお店の方が選ばれることが多いですし
大澤
毎日、本番のようにピリピリしながらトレーニングを繰り返していましたけど、まだ若いですから遊びに行ったりもしたかったでしょうけどよく付いて来てくれたと思っています。
ここからは定期有料購読者限定の記事となります。