パンの価値 8
このコンテンツは、パンの価格を検証してパンの価値を高めていく企画です。
今回は世田谷区瀬田に2年前にオープンし、地域密着店「KANKICHI」さんにお話を伺いました。
KANKICHI
(カンキチ)
東京都世田谷区瀬田2-14-6
二子玉川駅より徒歩15分/用賀駅より徒歩15分
営業時間
9:00〜18:00
定休日
月曜日
最初にパンの価格設定のお話から伺いたいのですが、どのような考え方で決めていらっしゃるのでしょうか
「価格設定に関しては、色々な考え方があると思います。例えばコストに合わせる、市場に合わせる、お客様目線に立ってみる、そして自分で購入する場合などです。うちは以上の事を総合的に加味して価格は決めていきます。」
様々な要素から判断されているのですね
「うちは『本物の美味しさを日常へ』コンセプトとしていますから、地域の方が毎日通ってもらえるような店で有りたいと思っていますから。」
パン屋さんは地域との関係性が重要ですものね
「最終的には収益も重要ですからギリギリまで抑えたパンの価格設定にしています。百貨店に入っているパン屋さんや駅前のお店のような価格設定ではありません。」
なるほど。オープンされて2年が経過されていますが、これまで値上げはされましたか?
「原材料の値上げなどありましたから、2度ほど上げました。それと昨今のコロナウィルスの影響もあってレジでの対応が円滑に進むように調整しました。端数をゼロに設定しています(例外商品も有り)お客さんにも分かり易いですしね」
パンを選んでいる間に密になりがちですものね。次にお客さんの層というのはどんな方が多いのですか?
「子育て中の奥さまです。お子さんが幼稚園に通っている30から40代ぐらいの方が多いですね。その他の主婦層も来店頂いています。男性も全体の一割くらいですが、いらっしゃいます。」
客単価はどれくらいですか?
「平日ですと900円以上、週末になると1000円以上になります。」
地理的に考えると安いようですが?
「安いかもしれませんね。ベンチマークにしているのが駅前のパン屋さんなので、そこの価格を見ている方がお客さんですから、パンの価格は駅前のパン屋さんをイメージされると思うので、その当たりを意識した価格にしておかないと足を運んで頂けないんじゃないですかね。」
そういう要素もあっての価格なのですね。売れ筋のようなパンはありますか?
「住宅街なので食パンを購入される方が多いですかね。」
食パンは種類的にどうですか?
「通常の食パンとハードトースト、レーズン入りの食パンの3種類です。」
食パン 1斤 340円
今どきの柔らか過ぎる食パンは置いていないのですね 笑
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